善徳寺 @東京都北区
2012年5月10日(木)
昼休み時間に赤羽に居たので休み時間を利用し、善徳寺を見学してきました。
善徳寺は正式には「獅子吼山 専稱院 善徳寺」と号する浄土宗の寺院です。
当寺は享徳ニ年(1453年)に現・皇居吹上に浄土宗の念仏道場として草創された古寺で、家康の入府により平川口に移転、その後、日本橋馬喰町から元浅草松葉町へ移転し、大震災後の昭和ニ年(1927年)現在地へ移転したそうです。
JR赤羽駅から徒歩で20分ほどの当寺をわざわざ訪れた理由は、お竹さんのお墓を見学するためです。
東京都港区の心光院を訪ねた時、お竹如来の縁起を知り、とても興味が湧きました。
お竹さんについてですが
寛永年間(1624~1643年)江戸大伝馬町の名主佐久間勘解由(かげゆ)家の下女お竹は庄内(山形県)出身で、愛しみの心が深く、朝夕の自分の食事を貧しい人に施し、自らは水盤の隅に網を置いて、洗い流しの飯が溜まったものを食料にしたといいます。この話を聞いた五代将軍綱吉の生母桂昌院は、いたく心を動かされ、金欄の布に包まれた立派な箱にお竹さんが当時使っていた流し板を納めて、増上寺の別院であった心光院に寄進し、その徳光を顕彰したそうです。
江戸へ奉公にでていた庄内出身の女中「於竹」は、羽黒山へ参詣する行者の不思議な夢のお告げにより、「生きた大日如来である」とされました。於竹は行者の訪問後、亡くなったが没後、奉公先の夫婦は於竹の等身大の大日如来を作り供養しました。寛容で慈悲深く、とても物を大切にする働き者の奉公人「於竹」の人柄、羽黒山行者の不思議な夢のお告げ、奉公先の夫婦の「於竹」へのやさしい心づかいなどの話が相まって、当時、「於竹大日如来」は、江戸庶民の間で一大ブームとなり、「於竹大日如来」を参詣する者が絶えなかったといいます。ブームとなった江戸の町では、芝居、小説、講釈、錦絵などに描かれたそうです。
お竹さんにゆかりがある場所として、東京では港区東麻布一丁目の心光院にある「お竹大日堂」、そしてここ善徳寺にある「お竹のお墓」、中央区日本橋本町三丁目にある「於竹大日如来井戸跡」があります。
【山門】


【寺号標】

【馬込家墓説明板】

【幼少の法然像・子育地蔵尊】
『山門のくぐると左手にあります』


【鐘楼・善徳寺別殿】
『山門をくぐると右手に見えます』

『山門をくぐると左奥、本堂の左手前にお竹さんのお墓が見えます』

【本堂】

【お竹如来・お竹の墓】



住所:東京都北区赤羽西6-15-21
電話:03-3900-8500
2012年6月11日投稿
昼休み時間に赤羽に居たので休み時間を利用し、善徳寺を見学してきました。
善徳寺は正式には「獅子吼山 専稱院 善徳寺」と号する浄土宗の寺院です。
当寺は享徳ニ年(1453年)に現・皇居吹上に浄土宗の念仏道場として草創された古寺で、家康の入府により平川口に移転、その後、日本橋馬喰町から元浅草松葉町へ移転し、大震災後の昭和ニ年(1927年)現在地へ移転したそうです。
JR赤羽駅から徒歩で20分ほどの当寺をわざわざ訪れた理由は、お竹さんのお墓を見学するためです。
東京都港区の心光院を訪ねた時、お竹如来の縁起を知り、とても興味が湧きました。
お竹さんについてですが
寛永年間(1624~1643年)江戸大伝馬町の名主佐久間勘解由(かげゆ)家の下女お竹は庄内(山形県)出身で、愛しみの心が深く、朝夕の自分の食事を貧しい人に施し、自らは水盤の隅に網を置いて、洗い流しの飯が溜まったものを食料にしたといいます。この話を聞いた五代将軍綱吉の生母桂昌院は、いたく心を動かされ、金欄の布に包まれた立派な箱にお竹さんが当時使っていた流し板を納めて、増上寺の別院であった心光院に寄進し、その徳光を顕彰したそうです。
江戸へ奉公にでていた庄内出身の女中「於竹」は、羽黒山へ参詣する行者の不思議な夢のお告げにより、「生きた大日如来である」とされました。於竹は行者の訪問後、亡くなったが没後、奉公先の夫婦は於竹の等身大の大日如来を作り供養しました。寛容で慈悲深く、とても物を大切にする働き者の奉公人「於竹」の人柄、羽黒山行者の不思議な夢のお告げ、奉公先の夫婦の「於竹」へのやさしい心づかいなどの話が相まって、当時、「於竹大日如来」は、江戸庶民の間で一大ブームとなり、「於竹大日如来」を参詣する者が絶えなかったといいます。ブームとなった江戸の町では、芝居、小説、講釈、錦絵などに描かれたそうです。
お竹さんにゆかりがある場所として、東京では港区東麻布一丁目の心光院にある「お竹大日堂」、そしてここ善徳寺にある「お竹のお墓」、中央区日本橋本町三丁目にある「於竹大日如来井戸跡」があります。
【山門】


【寺号標】

【馬込家墓説明板】

【幼少の法然像・子育地蔵尊】
『山門のくぐると左手にあります』


【鐘楼・善徳寺別殿】
『山門をくぐると右手に見えます』

『山門をくぐると左奥、本堂の左手前にお竹さんのお墓が見えます』

【本堂】

【お竹如来・お竹の墓】



住所:東京都北区赤羽西6-15-21
電話:03-3900-8500
2012年6月11日投稿