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たばこと塩の博物館《No.1》 @東京都墨田区

2020年12月9日(水)
たばこと塩の博物館を見学してきました。

パンフレットによると

 たばこは、アメリカ大陸の古代文明のなかで、儀式用の植物として利用されたことを文化的な起源としています。16世紀以降、嗜好品として世界中に広まり、各地で特色ある文化が形成されていきました。日本へは、16世紀末に伝来し、江戸時代を通して庶民文化にとけこみ、独自のたばこ文化が生まれました。
 塩は、生命の糧として、人類と深い関わりをもってきました。世界各地には岩塩や湖塩、天日塩など、さまざまな塩資源があります。一方、岩塩などの内陸の塩資源に恵まれず、また製塩に適さない気候の日本では、縄文時代以来、海水から濃い塩水を作り、それを煮つめるという独自の製塩技術が発達しました。
 当館は、専売品であった「たばこ」と「塩」の歴史と文化をテーマとする博物館として、日本専売公社(現・日本たばこ産業株式会社)により設立され、1978年(昭和53年)11月、渋谷の公園通りに開館しました。以来、たばこと塩に関する資料の収集、調査・研究を行い、その歴史と文化を広く紹介するとともに、たばこと塩を中心に、幅広いテーマで多彩な企画展・特別展を開催してきました。
 一方、35年にわたる博物館活動のなかで、資料の収蔵スペースが不足してきたのに加え、蓄積してきた情報を盛り込むには常設展示室が手狭であるなどの問題がもちあがってきました。こうした問題を解決すべく、場所を渋谷区から墨田区に移して、2015年4月、新しいたばこと塩の博物館がオープンしました。

なのだそうです。

『たばこと塩の博物館に到着です』
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『すぐ傍に東京スカイツリーが見えます』
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【案内板】
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『新型コロナウイルス対応に伴い開館時間が短縮されています』
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【たばこと塩の博物館】
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『明治のたばこ王村井吉兵衛の企画展が開催されていました』
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【シンボルモニュメント】
『このブロンズ像は、昭和53年(1978年)たばこと塩の博物館が渋谷・公園通りで開館した際に、シンボルモニュメントとして制作されたものです。原型は19世紀の初めごろ、スウェーデンのたばこ屋が看板として使用していたものです』
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【岩塩レリーフ「浦島太郎」】
『素材に用いられた岩塩は、ヴィエリチカ岩塩坑(ポーランド)の地下300mから掘り出されたものです』
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【館内案内】
『2階は塩の展示室・特別展示室、3階はたばこの展示室・コレクションギャラリーです』
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【ミュージアムショップ】
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『エスカレーターで2階に上がります』
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【2階常設展示室塩の世界・特別展示室】
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『タッチパネルの塩に関するクイズコーナーがあります』
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【塩の世界】
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【ウユニ塩湖(ボリビア)】
『標高約3700mのアンデス高地にあり、乾季には四国の半分ほどもある広い湖面全体が、塩の結晶で覆われます。地理学的には「塩湖」ではなく「塩原」で、塩湖からさらに乾燥と濃縮が進んだ姿です。アンデスの隆起で取り残された海水がもとになって、盆地内に塩分が蓄積したものだと考えられているそうです。白い塊が塩だというのは当然驚きなのですが、標高3700mの場所がかつては海の中だったことにも驚きますΣ( ̄。 ̄ノ)ノ』
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【ウユニ塩湖で切り出された塩のブロック】
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【ウユニ塩湖の表面からかき集めた塩】
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【岩塩彫刻:聖キンガ像の祭壇】
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『え~この像は塩で作られているのですか!入館早々驚きの連続です(^^)』
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【日本の塩づくり】
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【ポーランド岩塩】
『なんですかこの塩の塊は!!!岩塩という言葉は耳にしますが、馴染のない岩塩の実物を見た事がある日本人はほとんどいないのではないでしょうか。驚きの連続です!』
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『実は日本は塩に恵まれていないんですね~塩が手に入らない事態なんて想像もしたことがなかったので、今日は目から鱗が落ちまくってますwww』
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【釜屋の内部(移築復元)】
『昭和44年(1969年)から平成25年(2013年)まで角花家で使われていた釜屋を移築・復元しています』
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【能登の揚浜・釜屋の内部(移築復元)説明板】
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【角花家の揚浜(見取り図)】
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【能登の揚浜での製塩工程】
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【ゲレロネグロ天日塩田(メキシコ)】
『バハ・カリフォルニア半島にあり、東京都23区と同じくらいの面積をもつ世界最大の天日塩田です。年間降水量が100mm以下という砂漠地帯で乾燥した気候を利用し、蒸発池に引き込んだ海水を太陽と風の力で蒸発させる方法で塩が作られています。日本が輸入する天日塩の半分近くは、このゲレロネグロ塩田で作られているそうです』
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【ゲレロネグロ天日塩田から切り出された塩のかたまり】
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【ゲレロネグロ天日塩田でできた塩】
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【瀬戸内海の入浜】
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【入浜模型】
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【入浜式塩田の「沼井」】
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【「採かん(採鹹)」と「せんごう(煎熬)」】
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『日本の製塩法は、海水を濃縮してかん水(濃い塩水)をとる「採かん」と、かん水を煮詰めて塩の結晶をとる「せんごう」という二つの工程の組み合わせでできています』
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【採かん(採鹹)】
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【流下式塩田の構造】
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【せんごう(煎熬)】
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【洋式平釜】
『明治時代中期以降、欧米の塩釜にならって、さまざまな洋式の鉄釜が考案され、それまでの石釜に替わって導入されました。角型で浅くフタのない釜を総称して「平釜」といい、大正時代末期には「十州塩田」の石釜のほとんどが鉄製の平釜に替わりました。煙の熱を予熱釜に利用しており、従来の塩釜より燃料効率も改善されました』
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【蒸気利用式塩釜】
『洋式平釜では、かん水の予熱は煙の熱だけでしたが、さらに水蒸気も利用するように改良されたのが蒸気利用式塩釜です。塩釜にフタをして水蒸気を集め、パイプで予熱釜に導くことで、燃料が生み出す熱をさらに有効利用できるようになりました。昭和初期からさまざまな蒸気利用式塩釜が考案され、昭和30年代にかけて使われました』
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【真空式蒸発缶】
『水が沸騰する温度(沸点)は1気圧では100℃ですが、気圧が下がるほど沸点は下がります。この性質を利用した真空式蒸発缶は、ひとつの蒸気缶(密閉式塩釜)で発生する蒸気を熱源に、連結した缶が次々に沸騰するしくみになっているため燃料効率がよく、昭和2年(1927年)に最初の工場が完成して以来、日本のせんごう工程の主力になっていきました』
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【現在の製塩】
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【製塩工場模型】
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【現在の製塩プロセス】
『約100年前に開発された製塩技術がいまだに使われている事が凄いですよね.゚+.(・∀・)゚+.』
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【塩のサイエンス】
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【塩作りを科学する】
『科学の目で見れば、海水から塩になるまで、共通して5つの工程が見えてきます』
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【塩の結晶を科学する】
『結晶は、長い時間をかけてゆっくりできるほど大きく、短い時間にすばやくできるほど小さくなります』
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【塩の結晶工作】
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【帆船模型】
『骨組みに塩の結晶が満遍なく付いています(^^)』
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【地図】


たばこと塩の博物館《No.2》につづく・・・

住所:東京都墨田区横川1-16-3
電話:03-3622-8801
ホームページ:https://www.tabashio.jp/
開館時間:午前10時~午後5時(午後4時30分入館締切)
休館日:月曜日(月曜が祝日、振替休日の場合は直後の平日)
    年末年始(12月29日~1月3日)
入館料:大人100円、小・中・高校生50円、65歳以上50円
    ※障がい者の方は障がい者手帳などのご提示で付き添いの方1名まで無料
2023年2月27日投稿

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No title

人間は塩なしでは生きていけないですね。
かつて「専売公社」というものがありましたが、もう今の若い人は名前すら知らないでしょう。
塩が専売だったことはその重要さがわかりますね。
JTになったときは何だか変な気がしましたね。
この博物館が移転になったことは知りませんでした。
ですので、行ったことはありません。
下町はあまり行かないのです。
どうしても東京でも坂道のほうに向かってしまいます。

Re: No title

たいやきさん
こんばんは。
確かに、今の若い人は専売公社なんて知らないでしょうねwww
日本は海に囲まれているので、塩に困ることはないのでしょうが岩塩と比べれば、製塩するのが手間であるということを知り、言われてみれば確かにそうだよなと思いました。塩がないと料理も味気ないものになりますし、当たり前にあることに感謝しないといけませんね。
プロフィール

keny72

Author:keny72
4人家族で埼玉県志木市に在住。暇さえあれば、計画そこそこ、行き当たりばったりのぶらり散歩に出かける、アラフィフ放浪オヤジですwww

転勤で2013年4月から2018年3月の5年間、秋田県で単身赴任していたので東北地方の記事も多いです。

再び転勤で2023年4月から石川県金沢市で単身赴任しているので、2023年4月以降は北陸地方の記事が多くなる予定です。

更新が遅い故、季節外れの記事が多くなってしまいますが、その辺は大目に見て頂きたくお願い申し上げますm(__)m

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