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旧日本郵船株式会社小樽支店 @北海道小樽市

2017年5月27日(土)
運河公園の見学を終え、西隣にある旧日本郵船株式会社小樽支店を見学することにしました。

小樽市のホームページによると

 重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店は明治37年着工、同39年10月に落成した近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建建築です。設計者は佐立七次郎、施工は地元の大工棟梁山口岩吉があたり、工費は当時の金額で約6万円でした。当時小樽は北海道開拓の拠点都市として商業港湾機能を充実しつつあり、船舶・海運・倉庫業界が競って、船入澗を設置し石造倉庫を建てました。また明治後半から一流建築家達が当時の最先端の技術で、代表的作品を残しました。この建物はその草創期の象徴的存在です。

 昭和30年市が日本郵船から譲り受け、翌31年から小樽市博物館として再利用されて来ましたが、44年3月には、明治後期の代表的石造建築として国の重要文化財に指定されました。
 しかし年ごとに老朽化が目立って来たため、59年10月修復工事を着工、33カ月の工期を経て62年6月竣工しました。ここに商都小樽を代表する明治後期の商業建築が優れた文化遺産としてよみがえりました。
 
 建物は表玄関を中心に左右対称、北面に貴賓用横玄関を配し、背面両翼に張り出すコの字型平面をとっています。外壁は厚さ約75cmの小樽天狗山産軟石、腰・胴蛇腹・軒部分は登別産中硬石を使用、内部は事務所としての機能性と、大理石敷き横玄関、繊細な木彫の大階段手すり、美しく精緻な中心飾り等格調高い装飾が調和し、華麗な貴賓室を有する商業建築として、設計者の周到な計画と配慮が見られます。内装には米国製のスチールシャッター、建具金物類を用い、また暖房は地下にボイラー室を設け蒸気暖房とし、窓はすべて二重ガラスで北国の冬を考慮した当時としては最新式の設備を備えていました。

 完全復元となった2階貴賓室は寄木造りの床、空色漆喰の天井、菊紋内摺セードシャンデリア、菊模様の金唐革紙(※)の壁、絨鍛、鏡付大理石暖炉等で彩られ、家具調度類の配置、また色彩的にも往時の雰囲気がよく伝わってくる贅を尽した華麗な空間です。隣りの会議室は約198㎡。広さを強調する吊り天井の大胆な弧を描く装飾彫刻と中心飾り、シャンデリアの光を反射するアカンサス模様の金唐革紙、床を覆う大絨鍛、大テーブルと36個の椅子が悠然として迫力ある時代を感じさせます。

※金唐革紙(きんからかわかみ):江戸時代にオランダ貿易で欧州から輸入した革製品をヒントに和紙で製造した革に似せた紙。はじめはタバコ入れとか小物を作っていましたが、明治初期から大蔵省印刷局で壁紙を作り、欧米へ輸出するようになりました。

なのだそうです。

【旧日本郵船株式会社小樽支店】国指定重要文化財
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【説明板】
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【案内板】
『では、内部の見学をしましょう!』
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【説明板】
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【館内案内図】
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【営業室】
『広さは約240㎡で、高いカウンターで客溜りと営業室が仕切られ、カウンターの上の円柱に付けられたブラケットライトとコリント式木彫キャピタルが来客を迎える装飾になっています。詳細は下記説明板写真をご覧ください』
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【応接室】
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【営業室説明板】
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【白山丸模型】
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【貴賓室】
『広さは約61㎡で、空色漆喰の天井、菊紋内摺セードのついた2基のシャンデリア、浮き出し菊模様の壁紙、寄木張りの床、鏡付大理石の暖炉、幻想花柄の絨緞、共布のカーテン、椅子類、家具調度品など、その配置にいたるまで竣工当時の姿を見ることができます。詳細は下記説明板写真をご覧ください。豪華絢爛です』
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【貴賓室説明板】
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【会議室】
『広さは約175㎡で、天井は卵漆喰、3基の菊紋内摺セードのついたシャンデリア、アカンサス模様の金唐革紙、7m×14mの大絨緞、大テーブルを36個の椅子がとり囲み、広大な迫力のある空間となっています。日露戦争後の明治38年に締結されたポーツマス講和条約に基づく、樺太国境画定会議が明治39年11月13日から21日までの間に4回、この会議室で行われました。詳細は下記説明板写真をご覧ください』
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【会議室説明板】
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【国境画定会議資料室(旧食堂)】
『樺太国境画定会議の資料を展示しています。会議の詳細は下記説明板写真をご覧ください。将棋の駒のような形をした石は国境標石です』
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【樺太国境画定会議説明板】
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【旧日本郵船株式会社小樽支店残荷倉庫】小樽市指定歴史的建造物
『旧日本郵船(株)小樽支店(国指定重要文化財)と同時にこの残荷倉庫も建設されました。工部大学校第一期卒業の佐立七次郎の設計による一連の建築として貴重なものです。マンサード屋根の小屋組、壁の石積みの仕様などは、支店社屋と共通しています。平成14年(2002年)に屋根全部と正面外壁部分が改修され、周囲の景観に調和させています』
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【旧日本郵船株式会社小樽支店残荷倉庫説明板】
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住所:北海道小樽市色内3-7-8
電話:0134-22-3316
ホームページ:
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/gakushu_sports/bunkazai_isan/bunkazai/yusen.html(旧日本郵船株式会社小樽支店)(小樽市)
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/gakushu_sports/kenzo/f_s/f_(旧日本郵船株式会社小樽支店残荷倉庫)(小樽市)
開館時間:午前9時30分~午後5時
休館日:火曜日(祝日の場合は開館、翌日以降の平日に振替休)
    年末年始(12月29日~1月3日)
    ※臨時休館する場合あり
入館料:一般300円、高校生150円、中学生以下無料
   ※身体障害者手帳、療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその介護者の方は無料
2020年7月19日投稿

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懐かしいです

小樽は、子どものころ、2年ほど住んでいて、とても懐かしく思います。三角市場は、中学のころ、ときどき母と買い物に行きました。最初の日付を見て、最近、更新されていないのかな。と勘違いしてしまい、失礼いたしました。写真も豊富ですし、運河の夜景もきれいですね。今後も、更新されるのを楽しみにしています。


Re: 懐かしいです

enbisuさん
こんばんは。
コメントありがとうございます。

そうなんです。今頃、2017年5月の記事を書いていますwww


言葉で書くより、写真で見た方が読んだ人がイメージが湧きやすいのではないかと思い、写真をたくさん貼っています。
写真が多いので、整理に時間がかかり3年遅れという訳ですwww
プロフィール

keny72

Author:keny72
4人家族で埼玉県志木市に在住。暇さえあれば、計画そこそこ、行き当たりばったりのぶらり散歩に出かける、もうすぐアラフィフの放浪オヤジですwww

転勤で2013年4月~2018年3月は秋田県で単身赴任していたので、しばらくは東北ネタです。

更新はかなりのんびりです(ブログタイトル通り)

ご近所散策、食べ物のネタが多いです。

更新が遅い故、季節外れの記事が多くなってしまいますが、その辺は大目に見て頂きたくお願い申し上げますm(__)m

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