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遍照院《駒形薬師》 @埼玉県行田市

2012年9月9日(日)
高源寺の見学を終え、南大通りを西方面(JR行田駅方面)に向い、遍照院にやって来ました。
水城公園から南へ200m程のところ、行田市立南小学校の西側にあります。

遍照院は、正式には「医王山 常福寺 遍照院(へんじょういん)」と号する真言宗智山派の寺院です。
通称、駒形薬師と呼ばれ親しまれ、行田救済菩薩十五霊場の発願札所、関東九十一薬師霊場の36番札所となっています。

遍照院と薬師如来の由縁は説明板によると

遍照院は、寛仁年間(1020年)の草創といわれ、もとは山城国醍醐三宝院末で、延宝三年御室御所仁和寺の直末にかわり、秀啓代に談林格となり、八ヶ寺の本寺として、寺領二十五石の御朱印寺であった。

境内の薬師堂をはじめ本堂、大塔、庫裏、客殿、鐘楼、山門、仁王門の七堂伽藍(がらん)や寺内の東福坊、宝蔵坊、東之坊、中之坊、西之坊、観音寺の六坊は、たびたびの兵火と火災によって焼失し、のち寛政五年(1793年)総ケヤキ木造りの薬師堂を再建され、江戸時代の技法を凝らした文化財的な建築様式である。

また、堂内に安置の薬師如来座像は、行基菩薩の御彫刻で、奥州平泉城主藤原秀衡卿の守護仏とも伝わり、像高86センチ桧木の寄木造り二重円光飛天光背、平安後期中葉(1100年)の製作と推定され、温容端麗な藤原仏の代表作である。

寺号・・・医王山常福寺遍照院梅本坊(開山慶儀)
宗派・・・真言宗智山派、総本山京都智積院
本尊・・・薬師如来(大日如来)

なのだそうです。

御本尊の木造薬師如来坐像は行田市の有形文化財に指定されており、本堂の裏には行田市指定天然記念物の椎(しい)の木があります。

『カーナビに従って運転していましたが、結構狭い道に入っていくので、本当に道が合っているのか不安だったところ、案内板が出ていたので安心しました^^』
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【参道入口】
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【寺号標】
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【弁財天堂】
『境内に入るとすぐ左手にあります』
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【山門(仁王門)】
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【阿形】
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【吽形】
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『「藤原秀衡公守護仏 本尊薬師如来を奉安」と書かれています』
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【六地蔵】
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【仏様】
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【子育水子地蔵菩薩】
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【仏様】
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【弘法大師像】
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【木造薬師如来坐像説明板】行田市指定有形文化財
『非公開です』
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【本堂(薬師堂)】
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『本堂の左手に本坊があります』
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【本坊】
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『本堂の左手前に菩提樹、しだれ桜があります』
【菩提樹】
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【しだれ桜】
『老木なんですかね?あまり良い枝ぶりではないですね』
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【境内の様子】
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住所:埼玉県行田市駒形1-4-18
電話:048-553-2361
2012年11月10日投稿

高源寺 @埼玉県行田市

2012年9月9日(日)
佐間天神社から県道77号線を挟み東方向へ100m程のところに高源寺(こうげんじ)があります。

高源寺は、正式には「天真山 高源寺」と号する臨済宗円覚寺派の寺院です。

昔、行田市は忍藩として隆盛を誇っていましたが、天正十八年(1590年)豊臣秀吉の小田原城攻めの時、石田三成の軍勢により、忍城は水攻めを受けました。忍城佐間口の守将正木丹波守利英公は奮戦し、城が破られることはなかったのですが、小田原城での籠城に参戦していた城主成田氏長公が敗れたため、止む無く忍城を開城しました。
この戦で正木丹波守利英は無常を悟り、水攻め彼我戦殉者の霊を弔うため、武士をすて、佐間の地に高源寺を建立、開山しました。初代住職に守天昌意和尚を迎え、一心に菩提を弔い、翌天正十九年(1591年)に没しました。
このことは和田竜著「のぼうの城」にも記されています。

山門の脇には、正木丹波守利英のお墓があります。

【参道入口】
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【山門】
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【正木丹波守利英の墓】
『「当山開基正木丹波守利英公之碑」と書かれています』
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【六地蔵】
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【本堂】
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『本堂の前に供養塔が立っています』
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【縁起】
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住所:埼玉県行田市佐間1-2-9
電話:048-554-0042
2012年11月9日投稿

佐間天神社/佐間天神社の欅(けやき)群 @埼玉県行田市

2012年9月9日(日)
旧荒井八郎商店事務所兼主屋・大広間棟・洋館(現・和牛懐石「彩々亭」)から東方面へ50m程のところに、佐間天神社があります。

縁起書きによりますと

佐間天神社の創建は忍城主の成田氏が忍城築城の折、谷郷、春日社、西を城の没沢の取入口とし、天神坊を出口としたと伝えられている。

その天神坊を慈眼山安養院の守護神として天神社を勧請した。今から500年前のことである。享保五年十二月(1720年)京都の唯一神道、吉田殿より「正一位天満天神」の神格を与えられた。その後、文化十年八月二十五日(1800年)本殿が再建された。本殿に安置される天神座像は春日の作と伝えられている。
 
又、境内の欅(けやき)の樹齢は行田市教育委員会の推定によると400年とされている。

佐間天神社には学問の神様、菅原道真公が祭神として祀られている。以前は慈眼山安養院が神護神であったが、その様子は今でも白山社、伊奈利社、厳島、明神・・・等の合祀社が多く両部神道の名残を留めている。神門は安政三年(1850年)の大火で類焼したがここで火が止まった為、火防の門と呼ばれた。
 
明治二十二年、佐間村、成田町、行田町が合併し忍町となり、妙音寺にあった温知学校を廃止し、天神社社務所に佐間学校が開校した。正式には忍学校第三教場と言われた。大正四年三月、行田尋常小学校第三校舎(現在の新町会館)が新築されるまでここに存在したのである。

なのだそうです。

境内の欅群は行田市の文化財(天然記念物)に指定されています。

『県道77号線から一本脇に入った道沿いにあります』
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【神門】
『”火防の門”と呼ばれる神門です。立派な門ですね^^』
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『佐間天神社、高源寺の周辺は、小説「のぼうの城」(最近映画にもなりましたね)にも描かれた石田三成による忍城水攻めの際の佐間口の合戦場と伝えられています。佐間口を守った正木丹波守利英が戦いの後に高源寺を開いており、山門の脇に丹波守の墓があります』
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『★の場所が佐間口です』
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【欅群】行田市指定天然記念物
『神門をくぐると、すぐ右手に大きな欅があります。境内に9本の巨木が群生するこの欅群は、いずれも樹齢400年以上と推定される古木群で、樹高は高いもので30m、目通り幹周は最大のもので5mあります。落雷のため幹に空洞があるものがありますが、樹勢は旺盛で、枝張りもよく繁茂していて、神域の風致を保っています。また、秋には美しい紅葉が見られるそうです』
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【鳥居】
『神門をくぐると、右に鳥居が見えます』
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【神楽殿】
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【佐間学校跡】
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【拝殿】
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【拝殿・本殿】
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【縁起】
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『本殿の奥には境内社や石碑が立っています』
【三峯神社】
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【石碑など】
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『先程もご説明しましたが、当地は正木丹波守利英ゆかりの地です』
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【伊奈利神社】
『本殿の右脇に境内社として伊奈利神社があります。”伊奈利”と書く稲荷神社は初めて見ました。いろいろあるものなんですね~』
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【お狐さまと鳥居】
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【拝殿】
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【拝殿・本殿】
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住所:埼玉県行田市佐間1-10-6
電話:048-554-5926(行田八幡神社)
2012年11月9日投稿
プロフィール

keny72

Author:keny72
4人家族で埼玉県志木市に在住。暇さえあれば、計画そこそこ、行き当たりばったりのぶらり散歩に出かける、アラフィフ放浪オヤジですwww

転勤で2013年4月から2018年3月の5年間、秋田県で単身赴任していたので東北地方の記事も多いです。

再び転勤で2023年4月から石川県金沢市で単身赴任しているので、2023年4月以降は北陸地方の記事が多くなる予定です。

更新が遅い故、季節外れの記事が多くなってしまいますが、その辺は大目に見て頂きたくお願い申し上げますm(__)m

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